日本植物学会第75回(東京)大会よりお知らせとお願い

日本植物学会第75回大会は東京地区でお引き受けすることとなり、2月までは例年のマニュアルに従って準備を進めてまいりました。しかし、東日本大震災により、様々な事業が影響を受けて、すでに予定されていた学会の大会等についても中止される事態となっております。特に東京電力の電力供給量の大幅な低下については、夏から秋にかけても抜本的な改善が期待できないことから、本学会の第75回大会にも相当の影響があると考えざるを得ません。

そこで、東京大会では学会本部と連絡しつつ検討を重ねた結果、以下のような基本方針に基づいて準備を進めることとなりました。参加者の皆様には大きなご迷惑をかける可能性がありますが、ご理解とご協力をいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

1.会期の変更について:当初の予定では会期を9月16日(金)から18日(日)としてお知らせしておりましたが、電力消費量が多い平日を避け、計画停電等の影響を少なくするため、全ての日程を1日繰り下げ、9月17日(土)から19日(月・祝日)とさせていただきます。

2.発表要旨締め切りについて:発表要旨の〆切は発表申し込みと同じく6月3日です。ただし、被災地で研究されているなど特別の事情があって要旨作成が間にあわない方に限り、発表申し込みは6月3日まで、要旨登録は6月末日までとさせていただきます。

3.プログラム集と要旨集:プログラム集はPDFのみとし事前にホームページで公開します。要旨集は、冊子体を印刷し当日配布します。

4.電力節減時の口頭発表について:口頭発表は従来通りプロジェクターが利用できるよう準備します。しかしながら、計画停電などで電力の供給が臨時に停止した場合、予備電源の手配がきわめて困難なことから、板書、掲示などにより代用して、予定時間に発表ができるようあらかじめ工夫をお願いします。会場使用の都合上、停電の時間と重なったプログラムを繰り下げることは考えておりません。

5.冷房等の生活環境について:停電は行なわれなくとも、電力節約のため空調はできない可能性があります。また、停電時にはトイレの使用が制限される可能性があります。皆様には、会期中の気象予報には十分注意していただき、暑さ対策などを宜しくお願いいたします。

東日本大震災の発生以降、直接の被災地ではもちろんのこと、多くの地域で私たちの研究活動にも困難をきたしているのが現状であると思います。しかしながら、このような困難な中にあってこそ、植物科学の研究者が一堂に会し、情報の交換などを通してお互いにできるだけの手助けをすることが必要であると思います。東京大会準備委員一同は大会の成功に向けて可能なかぎりの努力をするつもりでおります。植物科学発展のため、皆で前を向き歩を進めていきましょう。皆様、ぜひとも積極的なご参加をよろしくお願いいたします。ともにすばらしい大会を作り上げることができれば、と願っております。