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9月8日 9:30~12:15

植物細胞分裂を制御する生体分子システムの破壊と新生のメカニズム

オーガナイザー
大谷 美沙都 (奈良先端大・バイオ)
講演予定者
植田 美那子 (名古屋大学・ITbM)
野々村 賢一 (国立遺伝学研究所 実験圃場)
大窪(栗原) 恵美子 (理研CSRS)
伊藤 正樹 (名古屋大・農)
大谷 美沙都 (奈良先端大・バイオ)

近年、さまざまな生体分子の挙動の高解像度解析が可能となり、植物細胞活動の制御には生体分子システムの積極的でダイナミックな変化が重要であることが分かりつつある。本シンポジウムでは、植物細胞の分裂制御に焦点を当て、細胞骨格、細胞周期エンジン、メタボローム、DNA・RNAの生合成と代謝、といった生体分子システムの動態を多角的に討論する。これによって、植物細胞分裂制御における生体分子システムの破壊と新生の役割を考え、その意義を議論したい。

環境に応じた光合成機能の最適化

オーガナイザー
矢守 航 (東京大学)
高橋 俊一 (基礎生物学研究所)
講演予定者
Wang Yin (名古屋大)
島田 裕士 (広島大学)
泉 正範 (東北大学)
古本 強 (龍谷大学)
山本 宏 (京都大学)
河野 優 (東京大学)

地球規模での人口増加によって、食糧やエネルギーの欠乏を招きつつある。光合成は植物のバイオマスを決定する最も重要な代謝であるため、光合成機能の向上はそれらの問題を根本的に解決する可能性がある。光合成機能を向上させるには、環境変化に対する植物の応答を理解し、その増強を検討する必要がある。本シンポジウムでは、光合成を包括的に捉え、光合成機能の最適化戦略について議論する。
*共催:新学術領域「新光合成:光エネルギー変換システムの再最適化」(代表:皆川 純)

野田大会JPR国際シンポジウム
Regulatory networks in plant growth and development

オーガナイザー
諸橋賢吾(東京理科大学理工学部応用生物科学科)
Jenny Russinova (VIB, Ghent University, Belgium)
講演予定者
Kengo Morohashi (Tokyo University of Science)
Hoe Han Goh (Institute of Systems Biology (INBIOSIS), Malaysia)
Tsubasa Shoji (Nara Institute of Science and Technology)
Teva Vernoux(CNRSENS Lyon, France)
Jenny Russinova (VIB, Ghent University, Belgium)

植物成長や発生などを制御する様々なネットワークを多角的な視野から議論する。演者として植物分野の大規模解析・システム生物学において、国際的に活躍する研究者を招待する。


9月8日 14:00~17:30

カロテノイド:その多様性と普遍性が切り拓く新展開

オーガナイザー
篠村 知子 (帝京大学理工学部バイオサイエンス学科)
池内 昌彦 (東京大学大学院総合文化研究科)
講演予定者
西山 佳孝 (埼玉大学・分子生物学科)
高市 真一 (東京農業大学 生命科学部 分子微生物学科)
加藤 翔太 (帝京大学理工学部バイオサイエンス学科)
玉木 峻 (神戸大学 バイオシグナル総合研究センター)
若林 憲一 (東京工業大学 化学生命科学研究所)
池内 昌彦 (東京大学大学院総合文化研究科)
梅野 太輔 (千葉大学大学院工学研究院)
鈴木 祐太 (東京大学大学院工学系研究科電気系)

シンポジウム趣旨:カロテノイドは原核生物から高等植物まで広く分布しているが、近年、光合成における機能のみならず、強光ストレス緩和や活性酸素種除去や微細藻類の走光性の調節機能等が明らかになり、カロテノイド合成系や機能発現に関わるシグナル分子などの調節機構も明らかになりつつある。微細藻類などのユニークな生物材料の研究や、最新の実験手法やトピックスを学会横断的に共有し、今後の研究の展開可能性について討論する機会としたい。

植物形態学会、綜合画像研究支援(IIRS)との共催
究極のオルガネラ研究

オーガナイザー
大矢 禎一 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)
大隅 正子 (認定NPO法人綜合画像研究支援、日本女子大学)
講演予定者
中野 明彦 (東京大学大学院理学系研究科)
木原 章雄 (北海道大学大学院薬学研究院)
木俣 行雄 (奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科)
中戸川 仁 (東京工業大学大学院生命理工学研究科)
神吉 智丈 (新潟大学医歯学総合研究科)
吉久 徹 (兵庫県立大学大学院生命理学研究科)
大矢 禎一 (東京大学大学院新領域創成科学研究科)

酵母は実験室で扱いやすく、真核生物ではじめてゲノムが解読され、高等動植物の研究にも応用できることから、究極のモデル細胞とも呼ばれ多くの先導的な研究が行われてきた。なかでもオートファジーの研究に代表される出芽酵母のオルガネラ研究は今なおインパクトある研究が盛んに行われており、今までの常識を覆すような新しい知見が明らかになってきている。そこで本シンポジウムでは現在一線で活躍する生体膜とオルガネラ研究者が最新の研究成果を紹介し、新たな議論を深める場としたい。

野田大会JPR国際シンポジウム
Toward unveiling plant adaptation mechanisms to environmental stresses

オーガナイザー
柴田 美智太郎 (理化学研究所・環境資源科学研究センター)
最上 惇郎 (東京大学大学院・農学生命科学研究科)
講演予定者
Michitaro Shibata (RIKEN)
Kaisa Kajala (Utrecht University, the Netherlands)
Junro Mogami (University of Tokyo)
Hilde Nelissen (VIB, Ghent University, Belgium)
Dinneny R. Jose (Carnegie Institution for Science, USA)

植物の環境適応機構をテーマに、発生や成長の制御、また遺伝子発現制御ネットワークなどの様々な角度から研究発表を行い、最新の知見に基づいた議論を行う。国内からはオーガナイザーである柴田と最上が、海外からは2-3名の当該分野で勢いのある若手研究者を招待する。 また、本シンポジウムは新学術領域研究「植物の成長可塑性を支える環境認識と記憶の自律分散型統御システム」の共催で行う予定である。


9月9日 9:00~12:00

植物の柔軟な発生を支える細胞骨格ダイナミクス

オーガナイザー
濱田 隆宏 (東京大・院・総合文化)
本瀬 宏康 (岡山大・院・自然科学)
講演予定者
塚谷 裕一 (東京大・院・理学)
中村 匡良 (カーネギー研究所)
濱田 隆宏 (東京大・院・総合文化)
村田 隆 (基生研)
木全 祐資 (名古屋大・院・理)
嶋村 正樹 (広島大・院・理)

細胞骨格は細胞分裂や伸長方向の制御に直接的に関わる構造物であり、その構築・制御ダイナミクスは柔軟な形態形成を行う植物の発生に必須である。本シンポジウムでは個体レベルでの柔軟な形態形成(塚谷・嶋村)、最先端イメージングで明らかにされた詳細な細胞骨格動態(村田・木全)、環境変化に応答した細胞骨格動態とその分子メカニズム(中村・濱田)について議論し、発生分野と細胞骨格分野のシームレスな融合と発展を目指す。

植物オートファジー研究の第二の夜明け

オーガナイザー
吉本 光希 (明治大学農学部 生命科学科)
朽津 和幸 (東京理科大学 理工学部 応用生物科学科)
講演予定者
吉本 光希 (明治大学 理学部 生体制御学科)
森安 裕二 (埼玉大学 理学部 生体制御学科)
法月 拓也 (東京大学 大学院 理学科)
来須 孝光 (東京理科大学 理工学部 応用生物学科)
中村 咲耶 (東北大学 大学院 生命科学研究科)
朽津 和幸 (東京理科大学 理工学部 応用生物科学科)

昨年10月に大隅良典教授がノーベル生理学医学賞を受賞しオートファジー研究が脚光を浴びる中、植物オートファジー分野の発展は未だ乏しい。その理由の一つに研究者人口が少ないことが挙げられる。最近、オートファジーを介した馴化・適応機構において、動物界と共通する基本コンポーネントを利用しつつも、植物独自のユニークな機能や役割の存在が数少ない国内研究者から発表されているが、これまで本分野の研究者が一同に介する場や、討論の場はほとんど設けられて来なかった。本シンポジウムでは、国内の本分野の研究者を集め、植物オートファジーの多様性とその高次機能について活発に議論し、それを通じて多くの植物研究者および学生にオートファジーについて興味と理解を深めてもらうことを目的とする。

ポストゲノム時代のヒルガオ科研究

オーガナイザー
小野 道之 (筑波大学・遺伝子実験センター)
仁田坂 英二 (九州大学大学院理学研究院)
講演予定者
星野 敦 (基礎研)
渡邊 健太 (筑波大学・遺伝子実験センター)
仁田坂 英二 (九州大学大学院・理学研究院)
白澤 健太 (かずさDNA研究所)
土屋 亨 (三重大学・遺伝子実験施設)
西谷 和彦 (東北大学大学院・生命科学研究科)

アサガオ研究100年のイノベーションとしてアサガオの高精度ゲノム配列が発表され、ゲノム編集技術やNBRPによるリソースの整備も進展している。これらを受けて、ヒルガオ科植物としてのアサガオを用いた研究の現状を紹介する。同じヒルガオ科に属し独自の特徴を発揮しているサツマイモとネナシカズラと一同に介し、次のイノベーションに向けての課題を共有し、研究モデルとしてのヒルガオ科の魅力を広くアピールをする場としたい。