シンポジウム

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「葉緑体学事始 〜植物研究が開拓する「細胞とオルガネラの間」の新境地をめざして〜」

オーガナイザー
丸山真一朗(東北大/お茶大)、祢冝淳太郎(九州大)、西村芳樹(京都大)

葉緑体(色素体)は、光合成や脂質合成などの様々な機能を持つ植物特有のオルガネラであり、発生パターン、組織ごとの機能分化、分解制御などの多様な性質も進化の過程で獲得してきた。本シンポジウムでは、こうした葉緑体の豊かな表情に魅せられた研究者が集い、最新の葉緑体研究の成果と共に、植物の持つ、生き物としての純粋な面白さを伝える場としたい。そして、植物学が先導する形で、生物全般に普遍的な現象や進化の仕組みなど、新しい発見を広く発信していく学問を創出するための、一歩を踏み出したい。

葉緑体核様体構造のダイナミズムを司るもの
西村芳樹(京都大学)
葉緑体の防御反応から見えた光シグナル伝達の多様性
得津隆太郎(基礎生物学研究所)
脂質代謝が印す葉緑体の進化と多様化
小林康一(大阪府立大学)
気孔細胞に存在する葉緑体の成り立ちとその機能
祢冝淳太郎(九州大学)
野外で生育する植物にとって葉緑体運動は必要か?
後藤栄治(九州大学)
葉緑体ABCトランスポーターとトランスオルガネラホメオスタシス
西村健司(関西学院大学)
葉緑体の分解経路から理解する二重膜オルガネラの普遍的な形態制御機構
泉正範(理化学研究所)