シンポジウム

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「超人植物学:人機協働で解き明かす植物の発生」

オーガナイザー
中島敬二(奈良先端大)、植田美那子(名古屋大)

生物学の研究は、研究者たる人間の能力を適切に拡張することで発展してきた。ロバートフックにより発明された顕微鏡は、観察者の視力を大幅に拡張することで細胞の存在を可視化させ、その原理と価値は現代の細胞生物学・発生生物学においても不変のままである。一方で、顕微鏡イメージングやオミクス技術が極限にまで進化した現代の生物学においては、巨大化したデジタルデータから、研究者が必要とするデータを如何に取り出すか、またデータに潜在する未知の生命現象に如何に気づきを得るかが研究発展の鍵を握る。本シンポジウムでは、新学術領域研究「植物の周期と変調」で取り組んでいる、人間拡張工学を用いた植物科学者の能力拡張、いわば植物学者の超人化への取組と、研究課題の紹介を通じ、植物科学の将来像についてオーディエンスと共に討論したい。

植物学者の超人化に向けて
稲見昌彦(東京大学・先端科学技術研究センター)
分裂と伸長の視点から葉のエボデボが探れるか
塚谷裕一(東京大学大学院・理学系研究科)
細胞の立ち居振舞いから解く根の自在な成長
中島敬二(奈良先端科学技術大学院大学)
人機協働で迫る植物の体軸形成機構
植田美那子(名古屋大学・トランスフォーマティブ生命分子研究所)
概日時計シンギュラリティから見た栽培環境の新たな設計
福田弘和(大阪府立大学大学院・工学研究科)