シンポジウム

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「植物における相分離・コンデンセート研究の夜明け」

オーガナイザー
濱田隆宏(岡山理科大)

近年、細胞内でタンパク質が「液ー液相分離」を引き起こして「コンデンセート」と呼ばれる構造を形成し、様々な代謝反応や遺伝子発現の促進や抑制に関わることが注目されている。この相分離を引き起こすと言われる天然変性領域を持つタンパク質は植物の全タンパク質の約2割を占める。そのため相分離に注目した解析は植物科学の発展に重要であると考えられるが、現時点ではほとんど行われていない。そこで本シンポジウムでは植物・動物・菌類における相分離研究を紹介し、解析方法やロジックを伝えることで植物科学全般の更なる発展に寄与することを目指す。

はじめに
濱田隆宏(岡山理科大学・理学部)
相分離を引き起こす植物プリオン様ドメインタンパク質の分子進化解析
藤博幸(関西学院大学・理工学部)
葉の発生における核小体近傍顆粒AS2ボディの役割
町田千代子(中部大学・応用生物学部)
フィトクロムが相分離して形成される細胞質と核のphotobody
長谷あきら(京都大学大学院・理学研究科)
相分離で形成される植物コンデンセートのイメージング解析
濱田隆宏(岡山理科大学・理学部)
脳神経機能における相分離RNA顆粒の役割
椎名伸之(基礎生物学研究所)
酵母におけるMAPK依存的リン酸化による相分離顆粒形成と創薬への応用
杉浦麗子(近畿大学・薬学部)