ご挨拶

日本植物学会第85回大会(八王子)に参加して下さった皆さま


大会開催の1ヶ月前に、東京都立大学でのオンサイトとオンライン(ポスター発表)のハイブリッド開催から全面オンライン開催に切り替え、さらに一般口頭発表の形式も再変更するなどして、混乱を招いてしまいました。まずは、お詫び申し上げます。

また、全面オンライン開催に舵を切ってから十分な準備時間がありませんでしたので、大会参加者の皆さんの多くが既に慣れておられるZoomミーティングを利用して、口頭発表をしていただく形になりました。その結果、特に座長の先生方には大きなご負担をおかけすることとなりました。大きな支障なくオンライン大会を終えることができましたのは、先生方、そして大会参加者の皆さまのご協力によるものです。心より感謝申し上げます。

このような前例のない大会でしたが、936名もの方が大会に参加して下さり、228件の一般口頭発表、168件のポスター発表、そしてシンポジウムや高校生ポスターも含めると515件の発表がございました。急ごしらえのオンライン大会でしたので、行き届かないところも多々ございましたが、どうかご容赦ください。その上で今回のオンライン大会を大会参加者の皆さまに楽しんでいただけたのであれば幸いです。ありがとうございました。

2021年9月22日
公益社団法人日本植物学会第85回大会
大会会長  村上 哲明(東京都立大学)

過去のご挨拶 2021年9月6日

 これまで第85回大会準備委員会では、東京都立大学・南大沢キャンパスでのオンサイトとオンラインでのポスター発表のハイブリッド開催に向けて準備を進めて参りました。しかしながら、8月17日(火)に東京都へ発出されていた緊急事態宣言が9月12日(日)まで延長されることが決定されたことを受けて、誠に残念ですがオンサイト開催を全て中止し、完全オンラインで第85回大会を開催することにいたしました。

 オンサイト会場に予定しておりました東京都立大学では、これまで緊急事態宣言発出中も、徹底した感染防止策を講じながら原則対面で講義と実習を実施し、少なくとも講義室や生協食堂などで感染クラスターは発生させておりませんでした。また、多くの学会員や参加予定者の皆様から対面での大会開催への励ましも頂いておりました。そこで、ウィズコロナ時代の新しい対面の大会を何とか開催できるのではないかと考えて、8月中旬まで最終判断を引き延ばして参りました。しかし、結果的に大会開催の約1ヶ月前に全面オンライン開催に舵を切ることになってしまいました。会員の皆さまにご迷惑をおかけすることになり、ここに心よりお詫び申し上げます。

 オンサイトで実施する予定だったシンポジウム、受賞記念講演、そして一般口頭発表等も全てオンラインに変更することになります。一般口頭発表につきましては、複数の会場で平行して行われる多数の発表を、厳密に時間管理した上で混乱なくZoomウェビナー上で開催するための人員体制を今から構築することは非常に困難です。そこで、オンライン・ポスター発表と同様の形式で開催すると一旦はご連絡いたしました。しかし、是非ともオンライン上で口頭発表をさせて欲しいというご意見を多数頂きましたので、管理のための人員が必須であるZoomウェビナーではなく、大会参加者の多くが既に慣れておられるZoomミーティングを使って口頭発表をしただくことに再変更いたしました。再変更により大会参加者の皆さんを混乱させてしまいましたが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。また、一般口頭発表のZoomミーティング実施時には座長の先生方にオンライン口頭発表の管理までお任せすることになり、通常の口頭発表以上のご負担をおかけいたしますが、何卒ご協力いただければ幸いです。

 現在、大会実行委員会では全面オンライン大会をできるだけ混乱なく開催できるように急ピッチで準備を進めております。まもなく詳細をお知らせいたしますので、もう少しお待ち下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

2021年9月6日
公益社団法人日本植物学会第85回大会
大会会長  村上 哲明(東京都立大学)

2021年4月8日

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により,昨年度(2020年度)は,ほぼ全ての国際会議やシンポジウムが中止,延期,またはオンラインでの開催となりました。国内でも,特に都市部の大学では,ほとんどの講義がオンラインでの提供でした。さらに日本植物学会でも,昨年9月の名古屋大会はオンライン開催となりました。一方で,情報交換をすることに関しては,対面よりもオンラインの方が効率的・効果的である場合もあることが分かってきました。実際に昨年のオンライン名古屋大会では,口頭・ポスター発表,シンポジウム,受賞講演はもとより,ミキサーや懇親会さえも新しいIT技術を使って実施することができました(複数の大会参加者と直接話もできました)。また,普段の大会よりも多くの参加者があり,高校生も参加しやすかったなどのメリットもありました。つまり,大会をオンラインで開催しても,有意義な大会にできることは実証できたわけです。

しかし,私達がオンラインでのコミュニケーションに慣れてきた一方で,人と人が直接会うことの意味や意義を十分実感できた1年でもありました。特に,学会の年次大会については,そこで開催される懇親会なども含め,見知らぬ研究者・学生同士が知り合えるとても貴重な機会です。また,共同研究に携わっている人々が直接会って議論をする、雑談をすることが新しい研究アイデア等を生み出す上で非常に有効であることも,そのような機会が激減してみると身にしみて分かってきました。

そこで,今年の大会は,東京都立大学南大沢キャンパスを会場として,徹底した感染防止策を講じた上で,口頭発表やシンポジウム,受賞講演など可能なプログラムについては対面で実施することにいたしました。本学には多くの広い教室があり,感染対策を講じた上でその教室で対面の講義等も既に2020年度の後期から実施してきていますが,これまで感染クラスターなどは発生しておりません。感染対策に留意しつつも,直接会って話をすることを八王子大会で楽しんでいただければ幸いです。

一方,ポスター発表については,どうしても三密を避けるのが困難ですので,時期を少し早めてオンラインで実施することとしました。その上で,大会会場では1−2分間のポスターフラッシュを開催して,議論をするきっかけにしていただく予定です。また,懇親会もなんとか対面で開催できないか,会場に予定していた京王プラザホテル八王子と相談しながら準備を進めて参りましたが,大人数で会食をしていただくのは難しいということで懇親会、さらにはミキサーおよびランチョンセミナーについても開催しないこととさせていただきました。大会実行委員会としましても,これらを開催できないことはとても残念なのですが,どうかご理解いただければ幸いです。

感染拡大が治まり,大会参加者の皆さんを東京都西部に位置する八王子市にある東京都立大学の南大沢キャンパスにお迎えできることを心より祈念しております。

2021年4月8日
公益社団法人日本植物学会第85回大会
大会会長  村上 哲明(東京都立大学)

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