関連集会

9月18日(土)18:00~20:00 A会場(1号館110室)
(1)日本シダ学会・集会

【世話人】
海老原 淳(国立科学博物館 植物研究部)
【内容】
この関連集会は、日本植物学会の年次大会初日の夕刻に毎年開催されている日本シダ学会主催のミニシンポジウムです。会員以外の方でも、植物学会の大会参加者なら自由に参加して頂けます。また、研究対象もシダ植物のみに限定していません。今回のテーマは、「ゲノムサイズ」です。シダ植物は種子植物と比較してゲノムサイズが大きい傾向が知られており、それゆえにゲノム解読の遅れにもつながっています。一方で、シダ植物の系統間、あるいは近縁群内でも大きく異なるゲノムサイズが観察され、その情報を集約することでゲノムサイズの進化に関する考察が可能になると考えられます。一人目の講演者の藤原さんは、フローサイトメーターで測定したゲノムサイズと、押しつぶし法で観察した染色体数の対比から見えてきた、シダ類のゲノムサイズ進化のパターンを紹介していただきます。二人目の講演者の土金さんには、陸上植物に近縁な接合藻ヒメミカヅキモにおいて、ゲノム解読によって得られたゲノムサイズと、フローサイトメーターで測定したゲノムサイズの相関について解説していただき、系統間で観察されたゲノムサイズの多様性について紹介していただきます。

1.藤原 泰央(都立大・牧野標本館)
「シダ植物におけるゲノムサイズの進化とそのパターン」
2.土金 勇樹(東大・院・理)
「接合藻ヒメミカヅキモにおけるゲノムサイズの多様性」

9月18日(土)18:00~20:00 C会場(1号館210室)
(2)スペース・モス

【世話人】
藤田知道(北海道大学 大学院理学研究院)
【内容】
本関連集会は、JAXAとの共同研究により国際宇宙ステーションでの宇宙実験を実施または計画している研究グループによる合同情報交換会です。宇宙という極限環境で植物はどのように育つのでしょうか。またISSを使ってどのような研究が可能でしょうか。今後月や火星を目指した有人活動のために植物はどのように共存できるでしょうか。これらの研究から得られる成果は植物の環境適応に関する新しい知見を提供し、また宇宙農業への展開が期待できます。ご興味ある方は自由にご参加ください。
講演者
藤田知道(北海道大学)
蒲池浩之(富山大学)
半場祐子(京都工芸繊維大学)
久米篤(九州大学)
北宅 善昭(大阪府立大学)
日出間 純(東北大学)
玉置 大介(富山大学)
曽我康一(大阪市立大学)

9月18日(土)18:00~20:00 D会場(1号館220室)
(3)植物イメージングに欠かせない知識と技術3

【世話人】
村田隆(神奈川工科大・応用バイオ)
佐藤良勝(名大・WPI-ITbM)
【内容】
最近の蛍光イメージング技術の進歩は著しい。GFPをはじめとする蛍光タンパク質による蛍光ライブイメージングが普及し、透明化技術が開発されて組織を丸ごと観察することも可能になりました。イメージング装置に目を向けても、高度化した顕微鏡技術が矢継ぎ早に報告されています。しかしながら、これからイメージング研究をはじめようとする研究者や学生にとっては、新しい技術の使いこなしは難しく、急速な技術の高度化により従来の知識とのギャップが広がっているのが現状ではないでしょうか?従来のイメージング集会は、ユーザーが新しい技術を使いこなす時の問題点の共有が充分ではなかったように思われます。この関連集会では、顕微鏡を使うときに役立つ知識と陥りやすい落とし穴を、演者らの実体験に基づいて紹介します。また、今年は世話人に加え、名大の栗原さんに透明化観察の基本から最新の透明化処理方法まで話していただきます。

1. 村田 隆(神奈川工科大・応用バイオ)
「メーカーが教えてくれない共焦点顕微鏡の設定方法」
2. 佐藤 良勝(名大・WPI-ITbM)
「顕微鏡光源あれこれ」
3. 栗原 大輔(名大・院・理)
「透明化蛍光観察で気をつけること」

関連学会の集会として、日本植物形態学会・総会が開催されます。
【会場】6号館 110室 & オンライン ハイブリッド開催(Zoomミーティング)
日本植物形態学会・総会

【日時】9月17日(金)
12:00-12:45 総会・授賞式
12:45-14:45 受賞講演会 
15:00-18:00 研究発表(ショートトーク & ディスカッション)
*時刻については若干の変更の可能性があります。