関連集会
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9月17日(土)18:00~20:00 B会場
(1)日本シダ学会・集会
- 【世話人】
- 海老原 淳(国立科学博物館 植物研究部)
- 【内容】
- この関連集会は、日本植物学会の年次大会期間中に毎年開催されている日本シダ学会主催のミニシンポジウムです。会員以外の方でも、植物学会の大会参加者なら自由に参加して頂けます。また、研究対象もシダ植物のみに限定していません。今年のテーマは、「倍数化を伴わない種分化」です。シダ類の種の誕生には異質倍数体形成のような倍数化を伴う事例が多いことが知られていますが、 それは倍数性を維持したまま分化した多様な種の存在の上に成り立っています。 一人目の講演者の石井さんには、二倍体と六倍体レベルでそれぞれ種分化を遂げた日本産のハナヤスリ科オオハナワラビ属の事例を紹介いただきます。本科の植物の配偶体は地中生であるために自殖性が高く、種内変異が顕在化しやすいことから、形態種が細分される傾向にあります。二人目の講演者の柿嶋さんには、二倍体レベルでの顕著な種分化を日本で遂げたサトイモ科テンナンショウ属の事例を紹介いただきます。形態から定義された種間の関係は、遺伝的距離の近さゆえに解明が難航していましたが、次世代シーケンサーの導入によって新たな展開が期待されます。
- 1.石井 壮佑(千葉大・融合理工)
- 「高自殖性シダ植物ハナヤスリ科オオハナワラビ属における多様性創出機構」
- 2.柿嶋 聡(国立科博・分子センター)
- 「ゲノムワイド解析により明らかになるサトイモ科テンナンショウ属マムシグサ節の多様化」
9月17日(土)18:00~20:00 D会場
(2)植物イメージングに欠かせない知識と技術4
- 【世話人】
- 村田 隆(神奈川工科大・応用バイオ)
- 佐藤 良勝(名大・WPI-ITbM)
- 【内容】
- 蛍光イメージング技術の進歩により、蛍光タンパク質による蛍光ライブイメージングや、透明化技術による組織丸ごとの観察、超解像技術による高解像度の画像撮影が身近になりました。共焦点顕微鏡は、断層画像を撮影するだけでなく、標識分子の蛍光寿命の情報を得ることができる機種も発売されています。一方、これからイメージング研究をはじめようとする研究者や学生にとっては、これら高度化した技術は敷居が高いのが現状です。この関連集会では、顕微鏡を使うときに役立つ基礎知識から、陥りやすい落とし穴、最新のイメージング技術まで、演者らの実体験に基づいて紹介します。今年は世話人に加え、名大の青山さんに蛍光寿命を用いた多色標識イメージングについて話していただきます。
- 1.村田 隆(神奈川工科大・応用バイオ)
- 「多色標識細胞を作るときに考えること」
- 2.佐藤 良勝(名大・WPI-ITbM)
- 「植物イメージング一問一答」
- 3.青山 剛士(名大・WPI-ITbM)
- 「蛍光寿命を指標としたマルチイメージング技術」
9月17日(土)18:00~20:00 E会場
(3)スペース・モス
- 【世話人】
- 藤田 知道(北大・理)
- 久米 篤(九大・農)
- 【内容】
- 宇宙は夢から現実になってきました。では宇宙を利用して私たちは何ができるのでしょうか。そしてどのような夢が実現できるのでしょうか。どのような植物を利用してどのような実験を行えばどのような新しい知見を得ることができるのでしょうか。本関連集会では、スペース・モスで実施している国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙実験や宇宙環境を模した地上実験での現状や課題を紹介し意見交換します。またここ数年、民間企業の宇宙産業への参画により、宇宙実験への距離が急速に近づきつつあります。そこで、いち早く宇宙への夢や可能性に掛け、新しい現実に向かって走り出している国内の2つの企業にご参加いただき、それぞれの取り組みやこれから目指す宇宙事業・挑戦についてお話いただきます。これからやってみたい宇宙研究にご興味ある方のご来場をお待ちしています。
- 1.半場 祐子(京都工繊大・応用生物)
- 「重力とのファーストコンタクト-最古の陸上植物であるコケ植物の重力増加への適応」
- 2.藤田 知道(北大・理)
- 「宇宙環境でのコケ植物の成長やストレス耐性について」
- 3.久米 篤(九大・農)
- 「植物宇宙栽培実験の現状と課題」
- 4.Space BD株式会社 中田 星子(事業開発エンジニア)・山崎 秀司(事業開発)
- 「国際宇宙ステーションを利用した植物×宇宙実験」
- 5.株式会社DigitalBlast 名倉 理紗(シニアアソシエイト)・森 徹(マネージャー)
- 「ISS内で月・火星重力を再現する植物栽培用超小型重力発生装置の民間開発」