ご挨拶

公益社団法人日本植物学会第87回大会(北海道大会)は、北海道大学札幌キャンパスからオンサイト・オンラインでのハイブリッド形式での開催となります。楽観派の私といたしましては、コロナウィルスの影響はほぼないだろうと確信しつつ、コロナウィルス対策であったオンライン開催もオンサイト開催にはない活用ができることも分かってきました。そこで、北海道大会の開催形態を、大会実行委員会で検討した結果、できるだけ多くの企画をハイブリッド形式とすることといたしました。つきましては、大会実行委員会を中心に、日本植物学会執行部・事務局や北海道会員の皆さんの応援を得つつ大会準備を進めておりますが、大会運営には、様々なご協力を賜ることとなるかと存じますが、よろしくお願いいたします。

北海道大会の会期は、2023年9月4日(月)と9月7日(木)〜9日(土)です。4日は、オンラインによるポスター発表、その後を移動日とし、7日から9日にかけてオンサイトは、北海道大学札幌キャンパスの中では、ちょっと北側にあります工学研究院にて行います。学内散策にはちょうどいい季節だと思いますが、JR札幌駅から会場までは徒歩ですと20分はかかりますのでご注意ください。口頭およびポスターによる研究発表、各種受賞講演、各種シンポジウム、ランチョンセミナー、企業展示会等、多種多様なプログラムを計画しています。大会最終日の9日には、高校生や一般の方々と植物学会員が触れ合い、次世代育成や、植物科学と社会との関係を考える機会として、公開講演と高校生の研究発表会を予定しています。

植物学の基礎から実践まで、分子から景観まで、さまざまな手法を導入して多様な研究が進められていますが、これらを包含する幅広い研究成果を取り入れ、植物学の歩みを加速させる一助となる大会にできたらと考えております。公開講演会では、「植物から見た北海道の自然」というテーマで、植物学研究の必要性と社会に果たす役割についての理解をより深めたいと思っています。

一点だけ。大変心苦しいのですが、懇親会・ミキサーは、実施する方向で検討中ですが、今の所、諸事情で未定としか言えません。誠に申し訳ございませんが、これらのイベントが実現できなかった際には、北海道ならではの美味い物を堪能しながら、植物学発展のために有意義な交流の場を設けて頂けますと幸いです。各種申込や概要は大会ホームページに掲載されますが、確定したところから更新していく予定ですので、ときどきご覧ください。プログラムをはじめとする詳細な情報も、ホームページを活用して周知して参りますのでよろしくお願いします。多くの皆様にご参加・ご協力いただき、大会が盛り上がりますよう、大会実行委員会一同、お待ち申し上げております。

2023年2月24日
公益社団法人日本植物学会第87回大会
大会会長 露崎 史朗