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第4回遺伝学談話会開催のお知らせ

[お知らせ]  2006年1月10日

第4回「遺伝学談話会」(主催:日本遺伝学会)が開講されます。内容は以下の通りです。

日時:平成18年2月3日(金)午後3時より
場所:総合研究大学院大学共通棟1階セミナー室103・104
   (懇談会は総合研究大学院大学共通棟1階レセプション室)
講師:森脇 和郎(理化学研究所)
テーマ:『野生マウスに学ぶ遺伝学−新しいバイオリソース』
概要:20世紀後半、遺伝子操作や胚操作の技術の目覚ましい発達を基盤に要素還元
論の立場に立つReverse Genetics研究は著しい成果を上げ、今世紀初頭、遂にヒトゲ
ノムの全塩基配列の解析を成し遂げ、次いでマウスをはじめ主要な実験生物系統の全
ゲノムも明らかにした。しかし、生物個体の生命機能を遺伝子分子のレベルのみから
解明する事は、その複雑性の故に極めて難しい。Forward Geneticsの立場に戻って個
体を起点として遺伝子の機能を明らかにしようと云う流れが大きくなってきた。一方、
「個体」としてのヒトの健康に対する社会の関心が大きくなり、ライフサイエンス研
究の大きな課題である。しかし、ヒト個体を対象とする研究の制約から、有効なモデ
ルとなる哺乳動物が必要なことは自明である。

マウスは、実験系統の開発育成の歴史と遺伝学的研究の大きな蓄積をもち、ヒトの正
常な生命機能及びその異常としての疾患の発症機構を明らかにするモデル動物として
高い位置付けにある。近年開発されている多数の遺伝子操作マウス系統の学術的貢献
は云うまでもない。マウスゲノムを構成する遺伝子の各々を遺伝子操作・胚操作の手
法で破壊し、全遺伝子の機能を調べようという網羅的研究が、多額の費用を投じ欧米
で動き始めた。

このような流れの中で野生マウスに何を学ぼうというのか?

近年、ヒトやマウスの生命機能と疾患の各々に多数の遺伝子が関与していることが広
く認められてきた。遺伝子変異を分析する分子的手法の発達によって、従来は遺伝的
背景というブラックボックスの中に入れられていた多数の遺伝子に解析の手が及ぶよ
うになった。しかし、それらの遺伝子の各々は変異と環境への適応の長い進化的な歴
史を経て現在の個体を形成している筈であり、それらの遺伝子の働きを知るためには、
マウスの遺伝子の歴史に目を向ける必要がある。

野生から愛玩用マウスが育成され、さらにそれを元に実験用マウスが育成される途上
加えられた人為的選抜の影響も、発がん抵抗性や高配選択性に見られるように「生き
物としてのヒト」のモデルとしてのマウスを考えるとき無視できない。遺伝子を手が
かりに実験用マウスの起源を調べるとヨーロッパ産の野生亜種にたどり着く。この亜
種と100万年近く前に分岐したアジア産の野生マウス亜種は独自の遺伝的変異をもっ
ており、新しい研究用リソースである。 これらの遺伝子変異は進化の長い歴史を背
負ったものであり、最近遺伝子操作によって導入された変異遺伝子の宿主個体内での
存在の歴史は短い。

この談話会では、われわれが野生マウスから学んだ遺伝学を紹介し、あわせて新しい
リソースとしての可能性にも触れたい。

講師の紹介:1930年生まれ。

 昭和34年4月−42年7月  国立遺伝学研究所細胞遺伝部   研究員
 昭和39年6月−41年9月  ミシガン大学哺乳動物遺伝学センター博士研究員
 昭和42年8月−59年3月  国立遺伝学研究所細胞遺伝部   室長
 昭和59年4月−平成6年3月 同上 細胞遺伝研究部門     教授
 平成4年6月−平成6年3月  同上              副所長 
 平成6年4月         同上(停年退官)        名誉教授
 平成6年4月−7年3月    福山大学工学部生物工学科    教授 
 平成6年7月−15年6月   日本学術会議          会員
 平成7年4月−13年3月   総合研究大学院大学       副学長
 平成13年3月        同上              名誉教授
 平成13年4月−15年9月  理研筑波研究所バイオリソースセンター センター
 平成15年10月−17年3月 理化学研究所筑波研究所     所長
 平成17年4月        理化学研究所          特任顧問

(学会活動)
 日本遺伝学会         平成3年−6年         会長
 日本実験動物学会       平成6年−12年        理事長
 日本癌学会          昭和56年−平成15年     評議員
 国際実験動物学協議会(ICLAS)1994-1999        理事

参加料:参加資格は特に問いませんが、なるべく事前に係までお問い合わせください。
談話会は無料ですが、懇談会には参加費(1,000円/人)をいただいております。学
生さんは懇談会も無料です。

連絡問い合わせ先:総合研究大学院大学先導科学研究科生命体科学専攻
颯田葉子(tel: 046 858 1574:e-mail satta@soken.ac.jp)。
参加を希望される方は1月27日までに颯田までお知らせ下さい。

また宿泊を希望される方には大学の宿泊施設の予約を致します。尚大学周辺には簡易
に朝食を取れる施設がありませんのでご注意下さい。希望者には国際村センターの朝
食(1500円)を予約いたしますので、申し込みの際合わせてご連絡ください。

アクセス
最寄駅:JR横須賀線 逗子駅、京浜急行線 汐入駅
いずれの駅からもバス(湘南国際村行き)で25分〜30分
「湘南国際村つつじが丘」下車
バス停から徒歩5分(左手にみえる緑の屋根白い壁の建物です。)

尚いずれの駅からも湘南国際村へ向かうバスの本数は1時間に1本程度です。バスを
ご利用の方は、事前にバスの時刻(バスの時刻表はURL:
http://www.soken.ac.jp/japanese%20pages/time.html)を確認されることをおすす
めします。

その他大学への詳しいアクセスについては総研大ホームページ
http://www.soken.ac.jp)の葉山キャンパス案内をご参照下さい。

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