お知らせ

ホーム > 会員向け情報 > お知らせ > お知らせ > 2007年度JPR論文賞受賞者

2007年度JPR論文賞受賞者

[お知らせ]  2007年7月 9日

今年のJPR論文賞は下記の三論文に決まりました.受賞者の皆様方,おめでとうございます.

JPR Best Paper Award 2007 受賞論文
Akitoshi Iwamoto, Daisuke Satoh, Masahiko Furutani, Shinichiro Maruyama, Hideaki Ohba and Munetaka Sugiyama(2006) Insight into the basis of root growth in Arabidopsis thaliana provided by a simple mathematical model. JPR 119: 85-93
 本論文は,シロイヌナズナの根に関する綿密な成長解析データに基づき,成長解析の基礎となる数理モデルを構築したというものである.ここでは細胞数に比例する成長活動が細胞増殖,体積成長,器官維持に振り分けられると仮定しており,この仮定の当否に関しては賛否が分かれるところであるが,チャレンジングな新規開拓をした点,評価される.

JPR Best Paper Award 2007 受賞論文
Masahiro Hasegawa, Tetsukazu Yahara, Akiko Yasumoto and Mitsuru Hotta(2006)Bimodal distribution of flowering time in a natural hybrid population of daylily (Hemerocallis fulva) and nightlily (Hemerocallis citrina). JPR 119: 63-68
 本論文は,昼咲きのハマカンゾウと夜咲きのキスゲの自然交雑集団を,4年間にわたる野外観察と人工交配実験の結果を解析したものである.解析の結果,多くの形質は雑種集団において連続的な変異を示すが,開花時間は二山型の変異をすることを明らかにした.この結果は,開花時間が比較的少数の遺伝子により支配されていることを示唆するものであり,開花特性の進化に関して新たな知見を加えたものとして評価される.

JPR Most-Cited Paper Award 2007 受賞論文
Kouki Hikosaka(2004) Interspecific difference in the photosynthesis-nitrogen relationship: patterns, physiological causes, and ecological importance.JPR 117: 481-494
 葉の光合成における窒素利用効率の種間差に関する総説である.種間差の生じる生理学的な要因を,葉の外部の空気から葉緑体までの二酸化炭素の拡散,葉窒素の光合成系と非光合成系への分配,光合成系内の分配,の観点から分析するとともに,葉の寿命と光合成窒素利用効率とがトレードオフの関係にあることなどの生態学的な意味を考察してある.この分野では毎年多数の論文や総説が出版されているが,簡にして要を得た記述によって多数の文献をカバーしてあり,この分野への入門あるいは概観のための総説として大変優れたものである.


« お知らせのトップへ戻る