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第4回女性・若手研究者を支援する会からの報告

[お知らせ]  2006年2月 8日

富山で開催された植物学会第69回大会で,9月22日の昼休みを利用して,第4回女性・若手研究者への支援を考える会を開催しました.女性と若手研究者を取り巻く状況に関して,いろいろな立場の方々(大学や研究所の職員,大学院生,ポスドクなど)にお願いして,ご意見をきかせていただきました.議論が集約した主な点を以下にまとめました.
1 会員の植物学会の運営に対する意識の改革
植物学会の会員のうち約20%は女性会員です.また,学生会員に限定すれば,約40%が女性会員であり,この数字は,男女共同参画学協会連絡会が調査した30余りの生物系・理工系の学会のなかで最高でした.しかし,現在の植物学会の評議員は59名中,女性評議員は1名であり,女性会員の比率が評議員に反映されているとはいえません.他学会には会長指名の評議員枠があり,最近はこの枠を用いて女性を評議員にすることがよく行われているそうですが,植物学会にはそのような規定はありません.したがって,こうした現状を改善するためには,まず,会員の評議員選挙に対する意識を高める必要があると思われます.評議員会は会の運営を決定し,さらには文部科学省や日本学術会議等に答申を行う場合の意見の集約を諮る重要な場です.しかし,残念なことに,評議員選挙の投票率はあまり高くはなく,評議員選挙に関心のない会員も多いと言わざるを得ない現状です.評議員の役割を再認識することによって,会員の評議員選挙に対する意識も自然と変わっていくでしょう.植物学会は会員に対して今までのように評議員選挙の連絡をするだけでなく,その重要性を発信する必要があると思われます.今後は,会員へ積極的に評議員選挙への投票を促すと共に,投票にあたって,性別や所属が偏らないこと等の選出にあたっての留意点を投票用紙に記載したらどうかという意見が出されました.さらに,評議員選挙の投票率も公開し,選挙に対する透明性を高めることも重要ではないかという指摘もありました.
2 若手研究者や大学院生に対するキャリアパスの提示
博士課程を修了した若手研究者が安定した研究職のポストに就くのは容易ではありません.大学院を修了したらポスドクになるという図式しか見えず,将来に対する不安も大きいと思われます.人生の選択を迫られる年代の若手研究者に,キャリアパスの具体例を提示して,自分の将来に多数の選択肢があることを知る機会を提供することが支援につながるのではないでしょうか.キャリアパスの調査を実現させる方策を考える必要があると思われます.
3 来年度の女性・若手研究者を支援する会のあり方について
本会は今回で4回目を迎えました.フリートーキングの形で進められてきたが,この会で議論した問題のいくつかは新しい施策(若手奨励賞の創設,託児所への要望,ポスドク問題に対する文部科学省への働きかけ等)として実を結んでいます.女性・若手研究者の支援を考えていく次の段階として,来年度は,テーマを決めて公開シンポジウムを大会中に開催したいと考えています.その際の演者としては会員だけでなく非会員の専門家(女性・若手研究者問題の他学会での現状,企業における研究職のあり方,キャリアパスの具体例,他分野で活躍している女性の経験等を話すことのできる人)を招くことも計画したいと考えています.
女性・若手研究者への支援を考える会(文責:加藤美砂子)

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