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2014年 年頭のご挨拶

[お知らせ]  2014年1月14日

公益社団法人日本植物学会会員の皆様

 2014年、新年明けましておめでとうございます。年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。昨年3月に会長をお引き受けして10ヶ月あまり、業務執行理事ともども慣れない学会運営を担当させていただきました。これまで大きな失敗もなく新たな年を迎えることができました。しかしいま改めて植物学会の運営にさらに微力を尽くすべく気持ちを引き締めたところです。
 昨年は会長としてまずは当学会の使命である公益目的事業の推進につとめてまいりました。とは言いましても実務的な仕事の多くは学会事務局と業務執行理事が担当し、私はそのときどきの出番をつとめるというかたちです。昨年の出番の中では札幌で開催された第77回大会が最も深く記憶に残りました。参加者の多かった懇親会での挨拶のほか、各種学会賞の授賞、さらに大会最終日には高校生のポスター発表への授賞もさせていただきました。高校生によるポスター発表は、10年前に北大の大原雅先生の発案により札幌で始まったものが、一周して再び札幌にもどってきたものでした。大会に参加された会員の皆さんには、高校生のポスター発表を取り囲むように会員によるポスター発表が配置されていたのを思い出されるでしょう。高校生たちには周りの大人たちと一緒に発表できたことが嬉しかったようです。この10年の間に高校生のポスター発表は大会行事の1つとしてすっかり定着しました。受賞する高校生のうれしげな顔は公益事業を進める我々にとっても何よりの励みになります。昨年会長就任時の挨拶の中でもお伝えさせていただきましたが、いま執行部では会員カテゴリーへの工夫の1つとして、高校を対象としたものを検討中です。植物学会は研究プロを中心とした大人の集まりですが、高校や高校生への情報発信・支援活動によって将来の植物研究者へ向けて裾野を広げる狙いもあります。これについては今年度中に皆様に提案させていただく予定です。
 新年に当たってもう1つ改めてお知らせさせていただくことがあります。すでにご存知の会員も多いと思いますが、本学会の公益目的事業の1つとして刊行している学会誌JPRは昨年126巻を数え、インパクトファクターが2.059と、過去最大に達しました。私が編集長をつとめていたときには1.0前後で、さまざまな苦労をしてもなかなか上昇しませんでした。現在ではそのころに比べれば投稿数も飛躍的に増えました。特に海外からの投稿数は増え続けているようです。その一方、電子版が出てから印刷版が出るまでの時間差が広がりました。そこで今年度は印刷出版費を増やし、1号当たりのページ数を増やすことによる時間差短縮をはかるようにしました。学会誌は学会の顔であり、研究活動の表現の場でもあります。会員の皆様からのいっそうの投稿をお願いいたします。
 最後に、昨年末(12月27日)に急遽お伝えさせていただいたABS「遺伝資源の利用から生じた利益の公平な配分」問題についてです。今のところ、海藻類は対象になっていないと聞いておりますが、陸上植物であれは野生植物もミクロ系実験植物(突然変異株も含む)も遺伝資源として扱われ、基礎研究であっても、それらの取り扱いが自由でなくなる可能性があります。引き続き関心をお寄せいただけるようお願いいたします。
新たな年、私は毎年ぼんやりと計画や目標を立ててはまたたく間に1年が過ぎ、「今年また今年こそはとまた思う」、繰り返しです。皆様にとって実り豊かな年でありますように。

(公社)日本植物学会会長 戸部 博

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