大会開催のご挨拶
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により,昨年(2020年)は,ほぼ全ての国際会議やシンポジウムが中止,延期,またはオンラインでの開催となりました。国内でも,特に都市部の大学では,ほとんどの講義がオンラインでの提供となっている状況です。さらに日本植物学会でも,昨年9月の名古屋大会はオンライン開催となりました。一方で,情報交換をすることに関しては,対面よりもオンラインの方が効率的・効果的である場合もあることが分かってきました。実際に昨年のオンライン名古屋大会では,口頭・ポスター発表,シンポジウム,受賞講演はもとより,ミキサーや懇親会さえも新しい技術を使って実施することができました(複数の大会参加者と直接話もできました)。また,普段の大会よりも多くの参加者があり,高校生も参加しやすかったなどのメリットもありました。つまり,大会をオンラインで開催しても大きな問題はなく,有意義な大会にできることは実証できたわけです。
しかし,私達がオンラインでのコミュニケーションに慣れてきた一方で,人と人が直接会うことの意味や意義を十分実感できた1年でもありました。特に,学会の年次大会については,そこで開催される懇親会なども含め,見知らぬ研究者・学生同士が知り合うとても貴重な機会です。また,共同研究に携わっている人々が直接会って議論をすることが新しい研究アイデア等を生み出す上で非常に有効であることも,そのような機会が激減してみると身にしみて分かってきました。
そこで,今年の大会は,東京都立大学南大沢キャンパスを会場として,徹底した感染防止策を講じた上で,口頭発表など可能なプログラムについては対面での実施をめざして準備を進めています。本学には多くの広い教室があり,感染対策を講じた上でその教室で対面の講義等も既に実施していますが,感染クラスターなどは発生しておりません。さらに,懇親会も,なんとか対面で開催できないか,会場に予定している京王プラザホテル八王子と相談しながら計画を練っているところです。一方,ポスター発表については,どうしても三密を避けるのが困難ですので,オンラインで実施することを考えています。
昨年の12月末から1月にかけて日本国内の感染者数が激増し,東京では二度目の緊急事態宣言も発出されています。このような中,昨年度に引き続き,今年9月の大会も完全オンライン開催で実施するという選択肢もありますが,現時点ではできるだけ対面での開催を目指したいと思っております。また,対面開催の可否の判断については,今夏に延期された東京オリンピック・パラリンピックの開催の有無が目安になりうると考えています。感染拡大が治まり,大会参加者の皆さんを東京都西部に位置する八王子市にある東京都立大学の南大沢キャンパスにお迎えできることを心より祈念しております。
公益社団法人日本植物学会第85回大会
大会長 村上哲明
お知らせ
申し込み締切日
- 【JPR国際シンポジウムの申し込み】2021年2月8日(月)~ 3月7日(日)
- 【シンポジウムの申し込み】2021年2月17日(水)~ 3月31日(水)
- 【一般発表の申し込み】2021年4月12日(月)~ 5月17日(月)
- 【関連集会の申し込み】2021年4月12日(月)~ 5月17日(月)
- 【発表要旨原稿の提出】7月5日(月) まで
- 【事前参加登録】7月26日(月) まで
- となっております。ご注意ください。
お問い合わせ
- 日本植物学会第85回大会事務局
- 〒192-0397 東京都八王子市南大沢1−1
- 東京都立大学理学部生命科学科
- e-mail: bsj85-office@tmu.ac.jp
参加登録・要旨登録など
- 日本植物学会第83回大会サポートデスク
- 中西印刷株式会社 学会フォーラム内 担当:森川・津田
- 〒602-8048 京都市上京区下立売通小川東入る
- TEL: 075-415-3661/FAX: 075-415-3662
- e-mail: bsj2021_support@nacos.com