大会終了のご挨拶

公益社団法人日本植物学会の第78回大会は、平成26年9月12日から14日まで神奈川県川崎市の明治大学生田キャンパスで開催致しました。本大会は、事前登録でご参加の方768名、大会期間中に参加登録してくださった方が234名で、参加登録者は合計1,002名に達し、日本植物学会が開催した単独の大会としては、これまでで最大規模になりました。また、高校生ポスター参加者が122名、引率教員32名、さらに、9月14日午後に新百合トウェンティワンホールで開催した公開講演会への参加者が130名を数え、全体で1,300名近い方が本大会企画にご参加くださいました。

 発表演題の方も、受賞講演8題、一般口頭発表239題、一般ポスター発表210題、理事会シンポジウムを含む14のシンポジウムで90題を数え、合計547演題が発表されて、活発な討論の糧になったと思います。これに加えて、男女共同参画委員会主催のランチョンセミナー、若手キャリアパスを話題とした理事会主催シンポジウムでは、研究者のあり方を考える機会を提供しました。さらに、協賛企業のご協力により3つのランチョンセミナーを開催することができました。

 今回の大会は、緑に囲まれた明治大学生田キャンパスの中央校舎、第二校舎A館と2号館を会場として開催しました。口頭発表とシンポジウム会場の各教室の収容人数も多く、教室がゆったりと作られていることや、3つの建物が至近距離にあること、ポスター会場はA館の吹き抜けを立体的に活用したことで企業展示や高校生発表ともバランスよく配置することが可能になり、快適な会場ですねと、たくさんの方からお褒めの言葉を頂きました。

 今大会では、昨年度に引き続き大会運営に業務委託を取り入れてシステムの効率化を図るとともに、従来の大会では行っていなかった新たな取り組みをいくつかご呈示しました。
例えば、初日、2日目の午前午後の3時間超の一般講演の途中に全会場一斉に15分間の休憩時間を取りました。この休憩時間によって、セッション毎の進行のずれを吸収するとともに、会場を移動する方にも便宜を図りました。また、発表記録のPDF版と携帯に便利なEPUB版を初めて大会参加者に提供し、大会の電子化にも取り組みました。さらに、この電子版をご活用いただくために、プログラム部分だけを抜き刷りしたプログラム冊子を作成しました。発表記録自体にも、メモ欄の導入やプログラム時間と座長の表示の工夫などを行いました。さらに、大会会長企画として会員による植物写真・植物画展を開催しました。出展数は合計12点と多くはありませんでしたが、会員同士の新たな交流の芽となってくれたと思います。加えて、是非ご紹介したいのは、野呂恵子さん(明治大学農学部応用植物生態学研究室研究員)が川崎市麻生区黒川地区で撮影された数多くのすばらしい植物写真です。発表記録の表紙や大会のトップページでご覧頂きましたが、学会賞の記念品に刻まれたヤマユリの立体画像も、野呂さんの写真を元に作成されました。

 大会最終日の高校生企画では、従来のポスター発表に加えて、会員と高校生の交流会を企画し、8人の学会員が植物科学アドバイザーとして高校生に最先端の研究成果をわかりやすく説明する、あるいは、研究者の世界をわかりやすく解説するなどの試みを行いました。 その他、株式会社明大サポートのご協力により、大会初日のミキサーでは軽食の屋台を、ポスター会場にはコーヒーサービスを提供したこと、低価格の懇親会をキャンパス内の食堂館で開催できたことも、本学会の大きな特徴です。懇親会には、昨年度に続いて大会参加のほぼ半数の方が出席下さいましたし、若い方の参加も多く酒食ともに十分にご満足いただけたものと思います。

 大会最終日には、小田急線新百合ヶ丘駅前のトウェンティワンホールで「私達のくらしを支える植物の多様な遺伝資源」と題する公開講演会を開催し、大学・企業の6名の研究者が講演を行いました。新聞各紙や地元多摩区、麻生区のホームページなどを通じて広報を行った結果、130名を超える一般の方々がご参加下さり、植物科学の重要性や将来性が多くの方に伝わったものと思います。

 本大会は、西関東地区でお引き受けして、大会本体を主に東京工業大学と明治大学、プログラムと発表記録を埼玉大学、シンポジウムと公開講演会を理研・横浜市大、高校生企画を日本大学・神奈川大学・日本医科大学と、オール西関東の布陣で分担致しました。また、開催にあたっては、合計52の企業・団体からご協賛を頂き、さらに開催場所をご提供下さった明治大学生田キャンパスの皆様の全面的なご協力のもとに、滞りなく3日間の全日程を終了することが出来ました。
本大会にご支援・ご協力を頂いた皆様に、心よりお礼申し上げます。

公益社団法人日本植物学会第78回大会
大会名誉会長 大隅良典
大会会長 久堀 徹
実行委員長 川上直人
実行副委員長 太田啓之


お知らせ

2014/9/14
本日、日本植物学会第78回大会は無事終了致しました。今大会は1002名の方にご参加頂き、大変盛況な大会となりました。ご参加、ご支援いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
2014/9/9
大会3日目に明治大学植物工場基盤技術研究センター見学会を開催します。
日時:9月14日(日曜日)、13時、13時半、14時の3回 (見学時間、約30分)
お申し込み方法等、詳細は、こちらをご覧ください。
2014/9/8
発表記録の電子版において、プログラム部分に一部誤植がありました(PDF形式のみ)。大変お手数をお掛け致しますが、改めてダウンロードし差し替えて頂けますと幸いです。ファイル名には訂正版と記載があります。何卒よろしくお願い申し上げます。
2014/9/5
2件のお知らせを更新致しました。
  1. 今回の大会では、参加者に発表記録の電子版(PDF形式、EPUB形式)を提供致しております。
    ダウンロードサイトは参加証に記載されています。
    なお、電子版発表記録の公開は9月15日までですので、ご注意下さい。
  2. 参加者へのお知らせを更新しました
2014/7/24
植物写真・植物画展の要項を更新しました。
2014/7/16
要旨本文登録を締め切りました。登録、誠にありがとうございました。
2014/7/11
大会プログラムWeb版(簡易版)を公開しました。
また、関連集会ランチョン企画を公開しました。
2014/6/27
大会会長企画植物写真・植物画展の出展者受付中です。
2014/6/27
会員と高校生交流会の受付を開始しました。申込書は日本植物学会員と高校生との交流会のページからダウンロードしてください。
2014/6/16
託児室のお知らせを更新しました
2014/6/11
高校生交流会の企画を公開しました
2014/6/11
研究発表を申し込まれた方の参加費の支払期限は、6/14です。郵便払込票は、5月上旬に学会からお配りした第2回大会案内に綴じ込まれています。宜しくお願いいたします。
2014/6/2
発表申込は締め切らせていただきました。たくさんのご発表申込を頂き、どうもありがとうございました。引き続き、参加登録は受け付けますので、宜しくお願いいたします。
2014/5/26
日程表・タイムテーブルを更新いたしました
2014/5/22
理事会主催シンポジウムの概要を掲載いたしました
2014/5/12
発表記録電子ブックの見本を公開しました
2014/5/2
2件のお知らせを更新致しました。
  1. シンポジウムの概要を掲載いたしました
  2. 大会参加費の振込先を掲載いたしました
2014/4/25
4件のお知らせを更新致しました。
  1. 参加登録を開始いたしました。参加登録のページからお入り下さい
  2. 参加者へのお知らせを更新しました
  3. 大会会長企画植物写真・植物画展の募集要項をアップしました
  4. 高校生対象企画のページを更新しました
2014/4/18
日程表・タイムテーブルを更新いたしました
2014/4/4
シンポジウム企画申込終了いたしました
2014/3/27
公開講演会のご案内をアップしました
2013/11/29
協賛企業募集のご案内をアップしました
2013/11/27
第78回大会ホームページをオープンしました

お問い合わせ

日本植物学会第78回大会 事務局
〒226-8501 横浜市緑区長津田町4259-B65
東京工業大学 バイオ研究基盤支援総合センター内
e-mail:bsj2014@bio.titech.ac.jp

参加登録・要旨登録など

日本植物学会第78回大会 サポートデスク
〒602-8048 京都市上京区下立売通小川東入る
中西印刷 学会フォーラム内
TEL:075-415-3661/FAX:075-415-3662
e-mail:bsj2014_support@nacos.com

企業展示・広告など

日本植物学会第78回大会渉外担当デスク
162-0822 東京都新宿区下宮比町1-4 御幸ビル4階
株式会社リバネス 知識創業研究センター内
TEL 03-6265-0841 / FAX 03-6265-0841
e-mail:bsj2014_liaison@lne.st
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