シンポジウム

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日本植物学会第78回大会では、以下の13のシンポジウム、および、例年通り理事会主催シンポジウムを開催します。理事会主催シンポジウムの概要については、こちらをご覧下さい。

1. 発生ロジックをもたらすシグナル分子群

オーガナイザー:塚谷 裕一(東京大)伊藤 恭子(東京大)

近年、続々と発生を制御するシグナル因子が見つかってきている。ここでは転写因子とは違う点から、そうしたシグナルの解明に取り組んでいる方々にご講演を頂き、植物の発生を制御する因子として私たちが見落としてきたような側面をも含め、現在の理解を再度整理することを目指している。なお講演者は、若手を中心に選定をし、今までこうしたシンポジウムでは聞いたことのない組み合わせをねらった。この分野は成長著しく、世界的にも日本がリードしている。聴衆の要望も高いと期待している。

2. 細胞の機能を3Dイメージングで観る

オーガナイザー:鮫島 正純(綜合画像研究支援)大隅 正子(綜合画像研究支援)

3Dイメージングの発展により、細胞の微細形態のみならず、その機能を“観る”ことができるようになってきた。本シンポジウムでは、連続超薄切片法、SBF-SEM、FIB-SEM、X線マイクロCT、および2光子顕微鏡を用いて得られた3D再構築像による研究成果を通じて、古典的な連続超薄切片法の効用を再認識するとともに、最新の3D技術の有効性を紹介する。
共催:日本植物形態学会 NPO法人綜合画像研究支援

3. 植物スフィンゴ脂質研究の新展開~代謝経路と生体膜マイクロドメイン~

オーガナイザー:川合 真紀(埼玉大)今井 博之(甲南大)

スフィンゴ脂質は、長鎖塩基と脂肪酸から成るセラミドを基本骨格とする生体膜構成脂質の一つである。近年、生体膜上のマイクロドメイン構造の形成やシグナル伝達における役割が明らかになりつつある。本シンポジウムでは、スフィンゴ脂質の代謝経路、環境ストレス応答、植物免疫、生体膜マイクロドメイン構築における役割に関する知見を集め、本物質の植物における生理機能について議論したい。

4. 環境刺激に応答した植物の情報伝達と成長制御

オーガナイザー 木下俊則(名古屋大)松林嘉克(名古屋大)

植物は環境刺激に応答して細胞や器官レベルで的確に情報伝達を行い、成長を制御することで、変転する環境下での生存を可能にしている。しかしながら、植物の環境応答と成長制御の関連性の理解は未だ断片的である。本シンポジウムでは、植物の様々な環境応答(気孔開口、光周性応答、乾燥・高温ストレス応答等)と、植物の成長において極めて重要な細胞分裂・増殖、維管束形成やエピジェネティック制御の先端的研究成果を紹介し、環境応答と成長制御をつなぐ情報統合システムについて議論し、境界領域研究の可能性を探る。

5. 植物バイオマスの理解と活用による二酸化炭素の資源化を目指して

オーガナイザー:関 原明(1理研;2JST・CREST)芦苅基行(1名古屋大;2JST・CREST)

地球上の炭素化合物は植物やラン藻が営む光合成によって作りあげられてきたものである。近年、光合成機能によって作り出されるバイオマスの活用により、二酸化炭素を資源化するための基盤技術の創出を目指す研究が注目されつつある。本シンポジウムでは、植物のバイオマス生合成機構の理解とその活用等により物質生産力強化や炭素貯留能向上を目指す先端的研究を紹介する。日本企業の環境資源化に向けた取り組みも紹介し、二酸化炭素資源化研究の可能性を探る。本シンポジウムはJST CRESTとの共催で開催する。

6. 光応答機構の最前線~光受容とシグナル伝達機構~

オーガナイザー:孔 三根(九州大)岡島 公司(大阪府立大)

植物は紫外から近赤外の光に対して様々な生理応答を示す。植物が独自に進化させてきた光応答機構(光受容、シグナル伝達、生理応答)の解明は植物学の分野で最も重要な研究である。近年、これらの詳細が明らかにされつつある。本シンポジウムでは、生理学、分子生物学、生化学、構造生物学、リン酸化プロテオーム等による最新の解析結果の発表、議論を行う。多角的視点から、分子から生理応答に至る新たな光シグナル伝達機構の理解を目指す。
本シンポジウムは新学術領域「植物の環境感覚」(代表:長谷あきら)との共催で行う。

7. バイオリソースとゲノム情報から考える藻類研究の未来形

オーガナイザー:河地 正伸(国立環境研)川井 浩史(神戸大)

藻類は進化系統的な多様性を背景に多様な生物学的特性が認められており、光合成のモデル生物としての重要性に加えて、細胞やオルガネラの多様性と進化、興味深い代謝の存在、CO2固定能とバイオマス生産などの観点から、研究リソースとしての関心が高まっている。藻類リソース整備の現状と課題、多様性と進化、ゲノムからポストゲノム研究、応用利用等に関する研究動向や最新の成果を踏まえて、基礎から応用に至る藻類研究の未来形について議論する。

8. 古い酒を新しい革袋に~preexisting gene regulatory networkの転用による陸上植物のボディプラン革新

オーガナイザー:石崎 公庸(神戸大)榊原 恵子(東京大)

陸上植物の進化において、維管束植物のボディプランの構築に緑藻やコケ植物ですでに獲得されていた遺伝子制御ネットワークの転用が重要な役割を果たしたと考えられる。本シンポジウムでは緑藻やコケ植物の比較ゲノム解析や、陸上植物の発生や組織分化関する最新の分子遺伝学研究事例を紹介して、この仮説を検証し、陸上植物の起源と進化について考察したい。

9. 細胞遺伝学の伝統と新たなる地平

オーガナイザー:松永 幸大(東京理科大)河野 重行(東京大)

 

分子生物学やゲノム科学の発展とともに、細胞遺伝学が再び脚光を浴びている。日本の細胞遺伝学の歴史と伝統を紹介するとともに、エピゲノムをはじめ細胞遺伝学の最先端分野で活躍する4名が最新の研究を紹介する。また、原発事故による染色体への影響調査を事例に、細胞遺伝学が社会で果たす役割を明らかにするとともに、細胞遺伝学の新たな地平とは何かを議論する。本シンポジウムは日本メンデル協会との共催で行う。

10. 細胞・組織における凹凸が生まれる機構とその意義

オーガナイザー:爲重 才覚(名古屋大) 中田 未友希(立教大)

植物の形態は多様で複雑であるが、様々な大きさや曲率の凹凸が組合わさった構造として捉えることができる。そのため、特徴的な凹凸を生み出す過程やその意義を明らかにすることが重要であるが、その解析には高度な観察技術や幾何学の理論などに精通する必要があり、多くの場合困難を伴う。本シンポジウムでは凹凸構造の研究にチャレンジしている実験系研究者と数理系研究者による講演を行い、研究者間の交流を活発化するとともに、今後の課題を浮き彫りにする。

11. C4光合成研究の新展開

オーガナイザー:古本 強(龍谷大)榊原 均(理研)

C4光合成植物は、C3光合成植物に比べ2倍程度の高い光合成活性を示す。C4光合成の基本代謝については十分に知見の蓄積があり、C3光合成植物にこの機能を保持させようとするプロジェクトも海外で進行している。一方、日本国内においてもエレオカリスやフラベリアなど特徴的な植物を用いてC4光合成の成り立ちの解明に向けた独自の研究がすすめられている。また、順遺伝学的アプローチを可能にするモデル植物の研究リソース整備も進められ、さらには、基本的な代謝以外にもC4光合成に関連するこれまで未知だった環境応答機構なども明らかにされつつあり、C4光合成研究はいよいよ次の展開を迎えつつある。本シンポジウムでは、これらの最新の研究を紹介し、今後の研究の展開の方向性を議論することで、C3光合成植物へのC4光合成形質の導入の可能性と問題点を浮き彫りにする。

12. 生理活性物質の輸送制御を介した植物の生理

オーガナイザー:瀬尾 光範(理研)黒森 崇(理研)

植物体内には多種多様な化合物が存在する。これまでに、多くの化合物の代謝に関する酵素・遺伝子の同定が様々なアプローチによりおこなわれ、いろいろな代謝経路の制御機構が明らかになりつつある。一方で「輸送」に関しては、植物体内の特定の組織や細胞における化合物の蓄積量を規定する重要な要因であるにもかかわらず、その制御機構や生理的な意味が明確でない場合が多い。本シンポジウムでは特に植物ホルモンを中心とした生理活性物質に焦点を当て、近年明らかになり始めた輸送体の存在と、それを介した植物の生理応答について議論する。

13. 時空間的に不均一な光環境への光合成系の応答:葉緑体から森林へのスケーリングとエコデボ

オーガナイザー:寺島 一郎(東京大)村岡 裕由(岐阜大)

野外の光環境は時間的に変動しており、植物はそれに適切に応答している。また、葉、葉群、森林内には光環境勾配がある。このシンポジウムは、時間的、空間的な光環境の不均一性に対する植物の光合成応答に焦点をしぼり、研究の最前線を確認し今後を展望する。特に、光環境に応じた可塑的な光合成系の馴化や構築・維持過程に注目する。


シンポジウム企画募集

シンポジウムの企画募集は終了致しました。たくさんのご応募有難うございました。

多くの会員の皆様からのご提案をお待ちしております。特に、若手や女性研究者によるシンポジウムの企画、境界領域研究、先端的研究に関する企画を歓迎いたします。

企画される方は、大会HPよりシンポジウム企画内容書(sympo_kikaku.doc)をダウンロードして下さい。企画内容書に、責任者(連絡先)、シンポジウムの題名、予定演者(所属)および予定演題、企画の趣旨、全体の所要時間(原則として2時間~3時間)について、具体的な内容を記入の上、4月4日(金)までに大会実行委員会シンポジウム担当宛に電子メール(bsj2014_symposium@bio.titech.ac.jp)でお申し込み下さい。電子メールの件名には「植物学会大会シンポジウム企画」と明記して下さい。

会期や会場の都合により、申し込まれたシンポジウムを調整させていただくことがあります。また、会場数に限りがありますので、申し込みが多い場合は原則として早く申し込まれた企画を優先させていただきます。ただし、分野の重複などを実行委員会で勘案する場合がありますので、あらかじめご了承下さい。採択、調整の結果は、4月中旬を目処にシンポジウム企画者に電子メールでお知らせします。4月中旬を過ぎても採択に関する連絡がない場合は、シンポジウム担当へお問い合わせください。なお、シンポジウムオーガナイザーは会員に限りますが、演者は非会員でもかまいません。多くの会員の皆様からのご提案をお待ちしております。

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