日本植物学会

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公開講演会

植物研究の現状を市民や学生、生徒の皆様に知っていただくために、大会では毎年、公開講演会を開催しています。
多くの皆様のご来場をお待ちしています。

日時

9月19日(月・祝)

会場

沖縄県立博物館・美術館 講堂(〒900-0006 沖縄県那覇市おもろまち3-1-1)
http://www.museums.pref.okinawa.jp/index.jsp

参加費

無料

講演会内容のご説明

9/19 14:00〜17:00 沖縄県立博物館・美術館(那覇市) 講堂

公開シンポジウム:黒船から始まった沖縄の植物学

後援:琉球大学,沖縄科学技術大学院大学,沖縄県立博物館・美術館,沖縄県教育委員会
那覇市教育委員会

オーガナイザー

山崎 秀雄(琉球大学・理学部)

ペリー提督が「黒船」と呼ばれる軍艦を引き連れて来日し、当時の江戸幕府に日米和親条約締結を迫ったことは広く知られている。この黒船来航が契機となって、3世紀続いた幕藩体制が終焉を迎え、欧米を範とした日本の近代化が明治政府によって押し進められることとなった。このペリー艦隊が、沖縄(琉球王国)に数ヶ月にわたり滞在した事実はあまり知られていない(1853年、1854年)。滞在期間中に、随行した学者によって多くの植物が沖縄本島で採取されている。現在、ペリー艦隊が持ち帰った植物標本は、ハーバード大学、ニューヨーク植物園、スミソニアン研究所等の米国研究機関に収録保管されている。保管資料の中には、新種記載をした際の基準標本(タイプ標本)も含まれており、沖縄の植物を研究する上で重要な学術標本となっている。

本公開シンポジウムでは、「黒船来航と沖縄の植物学」を話題の縦軸に据えて、沖縄の植物学の今昔、琉球列島の自然環境の変遷、沖縄の熱帯植物研究から明らかになった植物生理学、および植物学から見た地球環境問題といった幅広いテーマについて、各方面の専門家が分かりやすく解説する。

14:00 - 14:10
はじめに
山崎秀雄(琉球大学理学部長)
14:10 - 14:40
ペリー艦隊の来航と琉球
高良倉吉(琉球大学名誉教授、前沖縄県副知事)
14:40 - 15:30
黒船が持ち帰った沖縄の植物
小山鐡夫(高知県立牧野植物園名誉園長兼顧問)
15:30 - 15:40
休憩
15:40 - 16:10
世界自然遺産候補地沖縄の植物-過去と現在-
横田昌嗣(琉球大学教授)
16:10 - 16:40
地球環境変化と植物:沖縄産クワズイモの光合成・呼吸に学ぶ
寺島一郎(東京大学大学院理学系研究科教授)
16:40 - 17:00
おわりに

※講演時刻、演題等は変更の場合があります。