【署名依頼】デューク大学のハーバリウムの閉鎖計画に反対の声を!
2024年3月 1日
みなさま
自然史学会連合事務局からの署名依頼です。82万点以上の標本、2000以上のタイプ標本を擁するアメリカ・デューク大学のハーバリウムが閉鎖の危機に瀕しているようです。詳しくは以下をご覧ください。
日本植物学会事務局
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アメリカ・デューク大学のハーバリウムが閉鎖の危機に瀕しています。詳しくは以下およびサイエンス誌の記事をご参照ください:
すでにいくつかの学会で署名についてのニュースが回っていることと思いますが、以下ご参照のうえ、賛同いただける学会、個人は積極的にお願いします。各団体で会員のみなさまにご周知お願いいたします。
自然史学会連合・事務局
保坂健太郎(国立科学博物館)
------------------------------
【署名のお願い】米国デューク大学のハーバリウムの閉鎖に対する再考について
アメリカ合衆国デューク大学のハーバリウムの閉鎖計画について、再考を促す署名活動が現在実施されております( https://chng.it/wgtKnLyc )。全米でもトップクラスの大学が資金難を理由にハーバリウムの閉鎖を行うと、資金が潤沢ではない世界中のハーバリウムへと影響の波及が懸念されます。決定事項を覆すのは難しい面もありますが、署名活動等によってハーバリウムの重要性を世界で共有し、社会に訴えることは極めて重要なことだと思います。ハーバリウム閉鎖が国際的な流れにならないようにするためにも、オンライン署名へのご協力を何ぞとよろしくお願いいたします。
デューク大学のハーバリウムは、1932年に設立され、維管束植物、コケ植物、藻類、地衣類、担子菌類などの82万点以上の標本(2000点以上のタイプ標本を含む)を有しています。
https://sweetgum.nybg.org/science/ih/herbarium-details/?irn=124433
シダ植物をご研究されている方は、このハーバリウムにレディー・ガガにちなんだGaga monstraparvaのホロタイプなどが収蔵されていることをご存じかと思います。私の研究対象である地衣類についてもタイプを含む数多くの貴重な標本が収蔵されており、日本の地衣類研究者たちとも代々交流を重ねてきました。
閉鎖が決定された背景は、人件費と施設の修繕・維持費の資金難によるものとされています。以下のサイトをご参照ください。
以下の団体がデューク大学ハーバリウム閉鎖への再考を学長に対して要望書を提出したことが署名サイトに書かれていました。全ての団体を把握しておりませんが、NSCAとSHCは確認できたのでリンクをしてあります。関連学会から学長宛に要望書を送ることも選択肢の一つだと思います。
American Bryological and Lichenological Society (ABLS)
American Institute of Biological Sciences (AIBS)
American Society of Plant Taxonomists (ASPT)
Integrated Digitized Biocollections (iDigBio)
Natural Science Collections Alliance (NSCA)
Society of Herbarium Curators (SHC)
The Society for the Preservation of Natural History Collections (SPNHC)
以上