植物学雑誌電子版解説

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植物学雑誌電子版の公開

日本植物学会が刊行しているJournal of Plant Researchは1887年に植物学雑誌として刊行された日本でも有数の歴史を持つ学術雑誌です。この雑誌には、植物にも精子があることを報告した平瀬作五郎の論文や南方熊楠の粘菌の目録など、歴史的に極めて貴重な論文が含まれています。現在、創刊号を含めた一部の論文は科学技術振興機構によって電子化され、一般に公開されていますので、是非ご覧下さい。

また、植物学雑誌電子版の一般公開を機会に、イチョウの精子発見のインパクトや、南方熊楠はどのような人だったのかについて、東京大学の長田敏行さんと、東北大学の前田靖男さんに解説していただきました。明治期における植物学雑誌の創刊号が、当時の学会においてどのような意味を持っていたのかを知る手がかりとして、電子版のPDFと共にご覧下さい。

平瀬作五郎が、受精液に関する研究・考察の結果を記した「公孫樹ノ授精及ビ胚發育研究補修(1918年)」の現代語訳が富永英之氏から提供されました。併せてご覧ください。
宮村新一会員、長田敏行会員が査読の労をとられました。